「医療脱毛なら5回通えばツルツルになる」というイメージは、クリニックの広告プランが「5回」を基本単位として設計されていることから生まれた大きな誤解です。現場のレーザー指導医や施術を担当する看護師に取材すると、一様に「5回は毛量を間引き、毛質を細く柔らかくするための通過点に過ぎない」と口を揃えます。
デリケートゾーンの毛は、腕や脚の毛と比べて毛根が皮膚の深層(約4〜5mm)に位置しており、太く硬い特徴を持っています。さらに、成長期にある毛の割合が全体の20%程度にとどまるため、1回のレーザー照射で破壊できる毛根の数は限られます。理論上、5回の照射でアプローチできる毛は全体の半分強から6割程度であり、休止期から目覚めた毛が後から生えてくるのは皮膚科学的に避けられない現象です。
「自然な薄さに整えたい」「下着からはみ出ない程度にVラインの形を整えたい」というデザイン脱毛であれば、5回の照射で十分な満足度を得られます。しかし、毛が一本もない完全無毛状態をゴールに設定している場合、5回終了時点では「期待外れ」と感じてしまうのが現実です。