ここで改めて、読者を虜にする1年A組のモンスターのあらすじと独自の魅力をおさらいしておきましょう。舞台は、金や権力、容姿を武器に教師を弄び、何人もの担任を精神崩壊に追い込んできた札付きのクラス「1年A組」。そこに新担任として着任したのが、冴えない風貌の臨時教師・自見太郎(じみ たろう)でした。
一見すると生徒たちの格好の標的に見えた自見先生ですが、彼には「感情が欠落しているかのような冷酷さ」と「相手の弱みを徹底的に暴き立てる執念」が備わっていました。パパ活に溺れる女子生徒、暴力で支配する不良生徒、裏でSNSを操る黒幕など、教室に巣食うモンスターたちを容赦ないトラップで社会的に追い詰めていく展開は、従来の学園ドラマの枠組みを根底から覆すカタルシスを生み出しています。