「朝にたっぷり水をやっても、昼過ぎには土が干上がってしまう」。東京・世田谷区で園芸店を営む店主は、2026年夏の厳しさをそう振り返る。連日のように最高気温が体温を上回る現代の日本の夏では、欧米生まれの宿根草や湿潤を好む草花はひとたまりもない。
勝敗を分けたのは、根の張り方と蒸散に対する自律的な防御力だ。日本の山地や岩場、川岸の砂礫地といった過酷な環境で生き抜いてきたシモツケは、乾燥にも過湿にもめっぽう強い。猛暑の日差しが降り注いでも葉焼けを起こしにくく、根元さえしっかり活着していれば、数日雨が降らない程度ではビクともしない。強靭さの質が、輸入苗とは根本から違うのだ。