歴史を遡れば、進化論の提唱者であるチャールズ・ダーウィンもまた、くすぐり反応と笑いの関係性に深い関心を寄せていた。科学的にくすぐりには2種類存在し、虫が這うような軽い不快感を「クニメシス」と呼ぶのに対し、体を捩らせて爆笑してしまう反応はガルゲシス(激しいくすぐり反応)として区別される。
著名な脳神経学者ヴィラヤヌル・S・ラマチャンドランは、このガルゲシス(激しいくすぐり反応)について、社会的なコミュニケーションや危険回避のトレーニングとして発達したという仮説を展開した。重要な臓器や大動脈が集まる部位を無防備に晒さないための生物学的な防御訓練こそが、くすぐったさのルーツなのだ。