「アウトレットに行けば、デパートに並んでいる高級財布が半額で手に入る」という言説は、ネット上でよく見られる典型的な誤解の一つです。アウトレットモールに流通している商品には、大きく分けて2種類が存在します。
一つは、正規店舗(プロパー店舗)でシーズン落ちとなった在庫や展示品などの「型落ち・キャリー品」。もう一つは、最初からアウトレット流通を目的として生産された「アウトレット専用企画品(ファクトリーレーベル)」です。専用企画品は、デザインこそブランドのアイデンティティを踏襲しているものの、革のグレードや内装生地の仕様をコストダウンして求めやすい価格に設定されています。
「本革の最高峰の質感を10年単位で楽しみたい」と考えている人がアウトレット専用企画品を購入すると、経年変化の風合いに物足りなさを感じるケースもあります。逆に「有名ブランドの洗練されたデザインをリーズナブルに気兼ねなく使いたい」という目的であれば、アウトレット専売品は非常に優れた選択肢となります。値札タグの型番や素材表記、店員へのヒアリングを通じて、そのアイテムがどのような位置付けのものなのかを見極めるリテラシーが求められます。