SNSで時折バズる「文字がぐちゃぐちゃで酷い」という投稿。本当に書き手の怠慢なのだろうか。実際には、繁忙期に数百枚以上の揮毫を続ける書き手の肉体的・精神的負担は想像を絶するものがある。
達筆な職人技を期待するあまり、個性を「ヘタ」「雑」と決めつけて批判する風潮にも疑問の声が上がる。書道的な出来栄えを品評するのではなく、縁を結んだ神職や僧侶の一筆一筆を有難く受け取るのが本来の姿勢ではないだろうか。
また、近年は直接記帳せず、あらかじめ紙に書かれた「書置き(紙朱印)」を授与する寺社が増えている。トラブルを避けたい場合は、自身の御朱印帳に直接書いてもらうことに無理にこだわらず、書置きを感謝して受け入れる柔軟さも求められる。