音楽教育の現場やネット上のQ&Aコミュニティ、SNSでの演奏動画の投稿を分析すると、独学や授業練習において共通する「落とし穴」が浮き彫りになってきます。
「アルトリコーダーの指使い表を見ても、ヘ長調のシ♭(B♭)の指がとっさに動かない」「ソプラノとアルトでドレミの読み方が混ざって頭が混乱する」といった声は、中学生の定期テスト前になると急増します。また、「自宅で練習すると高い音が近所迷惑になりそうで思い切り吹けない」という住宅環境ならではの悩みも散見されます。
現場の指導教員からは、「指の動きばかりに気を取られ、息継ぎの場所(ブレスポイント)を考えていない演奏が非常に多い」という指摘が寄せられています。フレーズの途中で不自然に息を吸ってしまうと、『浜辺の歌』が持つゆったりとした海の広がりが途切れてしまうため、あらかじめ楽譜に「V(ブレス記号)」を書き込んでおく工夫が効果的です。