芸能界において「コンビ仲」は常に好奇の目に晒される対象です。ハリセンボンに関しても、一時期は「楽屋で全く口をきかないのではないか」「個々の活動が増えて不仲になったのではないか」という穿った見方が一部週刊誌やネット上で囁かれた時期がありました。
しかし、当時の特番インタビューや関係者の証言を丹念に追うと、現場の実態は真逆であることが分かります。NSC東京校9期生である彼女たちを取り巻くハリセンボン同期芸人には、オリエンタルラジオやしずる、ライス、はんにゃ.といった実力派が揃っています。激しい出世競争が繰り広げられた同世代の中で、ハリセンボンはいち早く頭角を現しながらも、互いを過度に干渉せず、かといって見捨てることもない独特の距離感を築いていました。
実際の現場観察においても、収録前の打ち合わせで春菜が全体を俯瞰して制作陣とやり取りを交わす一方、はるかは静かに集中力を高め、本番の瞬発力で爆発させるという見事な役割分担が確立されていました。公の場で見せる笑顔や視線の交わし合いには、20年以上の歳月を共に修羅場で戦い抜いてきた者同士にしか出せない絶対的な信頼関係が滲み出ています。事務所移籍をコンビ揃って決断した事実そのものが、強固なハリセンボンコンビ仲を雄弁に物語っています。