合格を確認した瞬間の歓喜も束の間、新米医師たちには極めてタイトな公的手続きが待ち受けています。医師免許証は合格しただけで自動的に交付されるものではなく、本人が自ら申請を行わなければ医師法第2条に基づく医籍登録が完了しません。医籍に登録されて初めて、医師としての医療行為が可能となります。
4月1日の初期臨床研修スタートに間に合わせるため、以下の手順を当日〜翌日中に即座に実行する必要があります。
- 必要書類の収集(市区町村窓口・医療機関):
- 医師免許申請書(厚生労働省HPよりダウンロード)
- 住民票の写し(本籍地記載・マイナンバー記載なし)または戸籍謄本
- 医師の診断書(所定様式。麻薬中毒や精神機能の障害がないことを証明するもの)
- 登録免許税(収入印紙 60,000円分)
- 保健所窓口での申請提出:
- 住所地を管轄する保健所窓口へ速やかに提出。
- この際、研修先病院から提出を求められる「登録済証明書(オンラインまたは葉書)」の発行希望を必ず申し出る(医籍登録が完了したことを証明する仮証明書となる)。
- 合格証書の受領と原本保管:
- 医師国家試験の合格証書は、合格発表から概ね1週間〜10日程度で届くのが通例です(出願時に指定した住所へ書留等で郵送)。
- 本証である「医師免許証」の原本が手元に届くのは、申請からおよそ2〜3か月後(6月〜7月頃)となります。
申請が遅れると医籍登録が4月1日に間に合わず、研修先での給与支払いや研修スケジュールの開始に重大な支障をきたすリスクがあります。発表を確認したら、その足で診断書の取得や保健所へ向かうスケジュールを組んでおくことが鉄則です。