連載当時の2000年代初頭と2026年現在のネットコミュニティ(SNSや匿名掲示板、レビューサイト)を比較検証すると、ネギ星人に対する読者の受け止め方には顕著な変遷が見られます。
連載当時の主な反応は、「胸糞が悪い」「グロすぎて気分が悪くなった」という直接的な嫌悪感やショックが多数を占めていました。週刊ヤングジャンプの誌面で突如始まった容赦のない暴力描写は、当時の読者層に凄まじいインパクトを与えたのです。
しかし、カタストロフィ編を経て物語全体が完結した後の長期的な考察では、評価の軸が大きくシフトしています。「あれは人間側の邪悪さを浮き彫りにする最高の装置だった」「異星人側にも生活と家族があることを第1話で示していた奥先生の構成力が凄まじい」といった、物語構造への賛辞が目立ちます。無抵抗の他者をゲーム感覚でいたぶる一般市民の醜悪さと、子どもを奪われて怒り狂う異星人の姿を対比させることで、読者自身に「本当に醜い怪物はどちらなのか」を問いかける強烈なアンチテーゼとして再解釈されています。