この名曲の作曲者クレジットは、一般的に「フランス民謡」と表記されます。フランスに古くから伝わる童謡・輪唱曲(一説には『Ah! mon beau château』など宮廷遊戯歌や伝統歌曲に連なる旋律)が起源とされており、ヨーロッパ各地で親しまれていたメロディがベースです。
日本にこの旋律が持ち込まれた経緯には、20世紀初頭のボーイスカウト運動やYMCAによる野外教育活動が深く関わっています。海外のキャンピングソングが輸入される過程で、日本の青少年にふさわしい言葉が紡がれました。
日本語詞を手がけた作詞者として最も有力なのが、哲学者であり登山家・随筆家としても著名な串田孫一(くしだ まごいち)氏です。自然を深く愛し、思索を深めた串田氏の手によって、単なる翻訳にとどまらない、大自然への畏怖と仲間との絆をたたえる格調高い日本語歌詞へと昇華されました。