特養探しにおいて、ネット上の不正確な情報や思い込みによって判断を誤るケースは後を絶ちません。現場取材から見えてきた代表的な3つの誤解を正します。
誤解1:「待機者が多いから申し込んでも無駄」
上述の通り、特養の入所はスコア順です。待機リストに登録されている人の中には、「他施設に既に入所したが念のため名前を残している人」や「体調が安定しており現状は在宅を維持したい人」が多数含まれています。実質的な「即座に入所を必要としているアクティブな待機者」は全体の2〜3割程度にとどまるケースが多いため、必要と感じた段階ですぐに申し込むべきです。
誤解2:「特養は病院と同じように24時間医療処置を受けられる」
特別養護老人ホームはあくまで「生活の場」であり、医療機関ではありません。看護師は日中帯に配置されていますが、夜間は介護職員のみの配置となり、看護師はオンコール(電話待機)対応が基本です。胃ろう、インスリン注射、たん吸引などの医療依存度が高い処置が必要な場合、施設側の受け入れ基準や夜間対応体制を事前に細かくすり合わせる必要があります。
誤解3:「一度申し込んだら順番を待つしか手がない」
申し込み後も要介護度の重度化や主介護者の体調悪化など、家庭環境に変化があった場合は、速やかに「現況変更」の届出を提出する必要があります。家庭の危機的状況を更新申告することで優先度スコアが再計算され、入所順位が大幅に繰り上がるケースがあります。