一方、エンタメ界で「ザ・ブリッジ」の名を世界に轟かせたのが、2011年にスウェーデンのSVT1で放送が開始されたテレビドラマ『THE BRIDGE/ブリッジ』(原題:Bron / Broen)です。
ザ・ブリッジ ドラマ あらすじの発端は、スウェーデンのマルメとデンマークのコペンハーゲンを結ぶ巨大な国境橋「エーレスンド橋」の真上で発見された女性の遺体でした。遺体は国境線の真上に正確に置かれており、上半身はスウェーデンの政治家、下半身はデンマークの娼婦という戦慄の猟奇殺人であることが判明します。この事件を機に、スウェーデン警察の女性捜査官サーガ・ノレーン(ソフィア・ヘリン)と、デンマーク警察のベテラン刑事マーチン・ロード(キム・ボドゥニア)による国境を越えた共同捜査が幕を開けます。
本作の真骨頂は、他者の感情を汲み取ることが極端に苦手な論理至上主義のサーガと、人間味に溢れるが私生活に問題を抱えるマーチンの心理的対比にあります。ヘンリック・ゲーオソン監督が描き出す冷徹な北欧の映像美と、社会の暗部に鋭く切り込むプロットは、IMDbで8.6点という驚異的な評価を叩き出し、アメリカ版や英仏版(『トンネル』)など世界各国でリメイクが制作される社会現象となりました。