豊川を語る上で、名物の「いなり寿司」を外すことはできない。甘辛くふっくらと煮込まれた油揚げに身を包むシャリ——かつては参拝客の手軽な小腹満たしだったこのソウルフードが、いまや本格的なランチコースの主役に躍り出ている。
創業数十年の老舗では、秘伝のタレを継ぎ足しながら守り続けるクラシカルな味わいが健在だ。一方で、参道沿いの新進気鋭の店舗では、三河牛のローストビーフをのせた極上いなりや、季節の地野菜を彩り豊かにあしらった洋風創作いなりなど、目にも鮮やかなメニューが続々と登場。テイクアウトだけでなく、洗練された店内でゆっくりと味わう「いなり膳」スタイルのランチが、2026年の新定番として定着している。