「最初はただのデータ異常だと思った」。ロンドンの大手音楽ディストリビューターでアナリストを務めるマーク・トンプソンは、2026年頭のチャート急上昇を振り返って苦笑する。TikTokやInstagram Shortsでの再生回数は、わずか3ヶ月で40億回を突破。世界50カ国のSpotifyバイラルチャートでトップ10入りを果たした。
火種となったのは、南米のダンサーたちが発信したショート動画だ。無表情で淡々とステップを刻むあの有名なMVスタイルを、ハイパーポップやウルトラ・ベースの現代的音響処理と掛け合わせたリミックスが爆発。原曲が持っていた圧倒的中毒性が、時空を超えて世界中のスマホ画面をジャックした。