ネット上で「スポンサーが逃げ出した」と騒がれる際、多くの視聴者が混同しているのが「契約解除(撤退)」「提供クレジット自粛」「CM差し替え」という3つの異なる現象です。
テレビ番組の画面下部に企業ロゴが表示される「提供クレジット」。激しい炎上が発生した際、普段ならロゴが表示されるはずの枠でCMは流れているにもかかわらず、社名ロゴが表示されない事象が確認されます。これがモーニングショー 提供クレジット 自粛と呼ばれる現象です。企業側は放送枠の買い取り契約自体を途中で破棄することは違約金等の観点から難しいため、「CM自体は契約通り流すが、番組画面上に企業ロゴを掲出しない(ノークレジット)」という選択を取ります。視聴者からのクレームの矛先を逸らし、SNS上での企業名ハッシュタグ拡散を防ぐための高度な防衛策です。
また、モーニングショー CM差し替え 理由として最も多いのが、公共広告機構(ACジャパン)への緊急差し替えです。自社CMそのものを流すことすら企業イメージを損なうと判断した場合、放送枠を穴埋めするためにACの啓発CMが流されます。視聴者はこれを見て「スポンサーが降りた」と断定しがちですが、実際には「広告枠の料金を支払いながら、自社の露出を一時停止している」状態であり、契約そのものが即日解消されたわけではありません。
さらに、番組改編期にあたる4月と10月、あるいは四半期ごとの契約満了による通常の出稿ローテーションを「不買運動の成果で降りた企業」と誤解して拡散するケースも後を絶ちません。企業のマーケティング戦略上の予算配分変更が、あたかも視聴者の抗議による勝利であるかのように歪曲されて広まる構図が、ネット上には常態化しています。