本作を語る上で絶対に外せないのが、桑田佳祐が書き下ろした主題歌「若い広場」の存在だ。昭和30年代〜40年代の雰囲気を色濃く残すあたたかいメロディと歌詞は、オープニング映像のミニチュア世界と完璧に調和していた。ドラマの毎朝の始まりを告げるあの曲が流れるだけで、視聴者は一瞬にしてノスタルジックな昭和の世界へと引き込まれたのである。
作中に登場する洋食屋「すずふり亭」のメニューや、赤坂の街並み、当時の流行歌やテレビ番組の話題など、細部にまでこだわった時代考証も評価が高い。単なる懐古趣味にとどまらず、当時の人々が未来に向けて抱いていた「希望」の空気感を丁寧に見せてくれたことが、世代を超えた共感を生んだ要因と言える。