赤の点滅信号を無視してそのまま通過、あるいは徐行のみで抜けた場合、道路交通法違反(指定場所一時不停止等)が成立します。違反点数は2点、反則金は普通車で7,000円(大型車9,000円、二輪車6,000円)が科されます。
しかし、金銭的な反則金以上に深刻なのが、交差点で衝突事故を起こした際の「過失割合」と民事・刑事上の事故責任です。別冊判例タイムズ(交通事故訴訟における過失相殺の事実上の統一基準)によれば、同幅員の交差点で赤色点滅車と黄色点滅車が出会い頭に衝突した場合の基本過失割合は以下の通りに設定されています。
表が示す通り、赤点滅側と黄点滅側の事故では、基本割合が「赤点滅 80% : 黄色点滅 20%」となります。赤点滅側の一時停止義務違反は圧倒的に重く評価され、加害者側として過失割合の大部分を背負うことになります。さらに、赤点滅側が全く減速せずに突っ込んだり、相手方に速度超過などの事情がなければ、過失割合が90%〜100%近くまで跳ね上がるケースも珍しくありません。
「点滅だから徐行で進んだ」という弁解は、警察の取り締まり現場でも保険会社の示談交渉でも一切通用せず、むしろ自身の義務違反を自認する発言として不利に働きます。