ハンターハンターのドッジボール戦はなぜ伝説なのか?勝因を徹底解剖

ハンターハンターのドッジボール戦はなぜ伝説なのか?勝因を徹底解剖

ハンターハンターのドッジボール戦はなぜ伝説なのか?勝因を徹底解剖について詳しく解説いたします。最新の情報をお届けします。

試合が進むにつれ、コート上は凄惨な消耗戦へとなだれ込みます。ビスケは服の端をかすめられてアウトとなり、ゴレイヌは自らの能力でレイザーの顔面にカウンターを狙うも平然とボールを止められ、球が放つ威圧感そのものに気圧されて内野からリタイアしました。

ゴンの狂気を支えた「キルアの両手」という犠牲

内野に残されたゴン、キルア、ヒソカがレイザーの渾身のスパイクを止めるために敢行したのが、歴史的名シーンである「三位一体のキャッチ」です。ヒソカがオーラのゴムでボールの勢いを殺し、キルアが背後からガッチリと支え、ゴンが先頭で受け止めるという捨て身の連携でした。このキャッチでヒソカは両手の指を複数骨折しながらも、かろうじてボールを自陣に収めます。

そして問題となったのが、反撃の狼煙となるゴンの「最大威力ジャジャン拳」でした。ボールを砲弾として放つため、ゴンは自身の全オーラを発頭の一撃に収束させます。しかし、砲丸投げの要領でボールを完璧な直線軌道で撃ち出すためには、ボールを空中に静止させ、完璧に固定する「台座」となる人間が不可欠でした。

その大役を担ったのがキルアです。キルアは己の掌にオーラをまとわせることなく、素手の肉体だけであの暴発寸前のエネルギーの塊を支え続けました。なぜオーラで掌をガードしなかったのか。それは、「オーラで手を包めば、クッションとなってゴンのオーラと反発し、ボールに込めた推進力が狂ってしまうから」です。キルアはゴンの放つフルパワーの弾道を1ミリも狂わせないため、自分の手がズタズタに裂け、骨にヒビが入る激痛を押し殺し、無念無想の台座であり続けました。

外野のツェズゲラがキルアの血肉で染まった掌の惨状に気づき、交代を申し出た際のゴンの言葉は有名です。

「ダメなんだ。キルアじゃないと。キルアじゃなきゃいけないんだ」

ゴンはキルアの手がどれほど損傷しているかを知りながら、何一つ妥協することなく友に代償を求め続け、キルアはその残酷な信頼に歓喜しながら自らの肉体を差し出しました。美しい友情の極地であると同時に、足を踏み外せば共倒れになりかねない凄まじい精神的共犯関係がここに完成しています。

「バンジーガム」がもぎ取った決定的な結末

試合のフィニッシュもまた、少年漫画の王道である「主人公の単独打倒」ではありませんでした。ゴンの渾身のジャジャン拳はレイザーの守備を突き破り、上空へ跳ね上がったボールをレイザーが再び打ち返すという、壮絶なラリーの果てに決着は持ち越されます。

全力を出し切って気絶したゴンの意志を継ぎ、最後に試合を締めくくったのはヒソカの「伸縮自在の愛(バンジーガム)」でした。レイザーが打ち返した打球に対し、ヒソカは自身の身体ごとボールを受け止め、予めボールに接着させておいたゴムの縮む力によって、ボールを跳ね返すのではなく「コート外へ押し出す」カウンターを発動させたのです。

球を捕球しながらも、バンジーガムの尋常ならざる引力と張り巡らされた粘着力に引っ張られ、レイザーの足は境界線を越えて外野へと引きずり出されました。力と力のぶつかり合いで圧倒したゴン、その土台を命懸けで作り上げたキルア、そして最後の最後に冷酷な知略と能力特性で盤面を掌握したヒソカ。この3つのパズルのピースが完全無欠に噛み合ったことこそが、ドッジボール戦における唯一無二の勝因でした。

松本 悠斗
著者

松本 悠斗

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。