オーディオビジュアル機器のコミュニティや実利用者の検証レポートを精査すると、録画番組の副音声再生に関するトラブルには特定のパターンが見受けられます。
「プロ野球の副音声(ウラ実況コメンタリー)を目当てに録画したところ、再生時に副音声が選べなかった」という相談事例では、ハードディスクの容量を節約するためにレコーダーを「5倍録画モード」に設定していたことが判明しました。録画予約時の詳細メニューにある二重音声 録画 設定を「主音声のみ」から変更していなかったため、エンコード処理の段階で副音声トラックが完全にカットされていた事例です。
もう一つの典型例は、サウンドバーやAVアンプなどの外部音響機器をHDMI(eARC/ARC)や光デジタルケーブルで接続している環境で発生します。「テレビからは主音声のみが聞こえるが、シアターバーを通すと主音声と副音声が左右のスピーカーから同時に混ざって出力されてしまう」という現象です。これはテレビ側のデジタル音声出力設定が「ビットストリーム」になっていることで、二重音声の分離処理が行われないまま外部機器へ信号が送出されていることが原因です。出力を「PCM」に変更することで正常に分離されます。