不可思議/wonderboyという唯一無二の表現者は、どのような道を歩んできたのでしょうか。彼の本名は佐藤崇(さとう たかし)。1987年12月1日、東京都に生まれました。
大学在学中からライブ活動を本格化させ、いわゆる一般的なヒップホップの枠組みにとらわれない、スポークンワーズ(朗読・言葉の語り)とラップを融合させた独自のスタイルを開拓します。2009年には、若手ラッパーの登竜門的イベント「SSWS(新宿スポークンワーズスラム)」などで頭角を現し、頭脳明晰な言葉の選び方と、喉を絞り出すような感情の乗せ方で耳目を集めました。
彼の才能をいち早く見出したのが、クリエイター集団でありインディペンデントレーベルである「LOW HIGH WHO? PRODUCTION」を主宰するParanel(パラネル)氏でした。意気投合した彼らは、叙情的なトラックの上に赤裸々な人間の弱さと光を描く楽曲を次々と制作。2011年春、満を持して世に送り出した『さよなら、』は、インディーズ流通でありながらタワーレコードなどの各ショップで異例のロングセラーを記録することになります。