東京医療保健大学の躍進を証明しているのが、Wリーグ進路実績の驚異的な厚みです。かつて女子の実業団・プロチームといえば、高校バスケの名門(桜花学園や岐阜女子など)から直接高卒で入団するのが王道ルートでした。しかし、この常識を打ち破ったのが東京医療保健大学です。
デンソーアイリスや富士通レッドウェーブ、トヨタ紡織サンシャインラビッツなど、日本トップリーグの主力としてコートに立つ歴代東京医療保健大学バスケ部メンバーには錚々たる名前が並びます。赤木里帆選手、木村亜美選手、平松飛鳥選手、林真帆選手、そしてインサイドを支配したパレイ・ルマ・紀子選手やジョシュア・ンフォンノボン・テミトペ選手など、彼女たちに共通しているのは「コート上の状況判断の圧倒的な速さ」です。
この強固な育成力を支える東京医療保健大学バスケ推薦スカウトにも、独自の選考眼が存在します。全国大会で優勝した超エリート選手ばかりをかき集めているわけではありません。高校時代に全国区では無名だった選手や、サイズに恵まれなくとも「知的好奇心が強く、自ら課題を設定して練習できる探究心を持った選手」を現場スタッフが足繁く通って見極めています。「選手自身が伸びしろを信じて自律できるか」を最優先するスカウト方針こそが、大学4年間での爆発的な成長を支えているのです。