ネット上の掲示板やSNSでは、「志望動機なんて誰も読んでいない」「空欄で出したが普通に受かった」といった極端な言説が散見されます。この真偽について検証すると、業種や採用倍率による明確な二極化が見て取れます。
飲食チェーンや倉庫軽作業など、慢性的な人手不足に悩む職種のアルバイト面接では、書類の志望動機よりも「明日から入れるか」「週に何日シフトに入れるか」が最重要視されるため、志望動機が空欄であっても採用に至る事例は実際に存在します。この体験談がSNSで拡散されることで、「志望動機なしでも問題ない」という誤解が一人歩きしている側面があります。
しかし、事務職、専門職、正社員採用など、有効求人倍率が引き締まっている求人では様相が一変します。同一求人に十数人以上の応募が殺到した場合、採用側は減点方式で書類をスクリーニングします。その際、履歴書 志望動機 特になしと書かれた書類は、比較検討の土台にすら上がらず「不採用フォルダ」へと仕分けられます。
「面接で話せば伝わる」と考え、書類を疎かにする応募者も少なくありません。しかし、書類選考を通過しなければ、面接で語る機会そのものが与えられないという採用選考の構造的な冷酷さを忘れてはなりません。