心電図のPr短縮とは?放置リスクとWpw症候群を見極める受診基準

心電図のPr短縮とは?放置リスクとWpw症候群を見極める受診基準

心電図のPr短縮とは?放置リスクとWpw症候群を見極める受診基準について専門的な視点から解説いたします。最新の情報をお届けします。

ひとくちにPR短縮と言っても、波形の特徴や基礎疾患の有無によって臨床的な重大性は180度異なります。自身の心電図結果がどの領域に該当するのかを把握するため、以下の構造比較データが判断の指針となります。

分類パターン心電図所見・数値データ一般的な判定基準編集部の見解・対応方針生理的PR短縮(正常亜型)PR < 0.12秒、デルタ波なし、QRS幅正常(0.10秒未満)判定B(軽度変化)または判定C(経過観察)自覚症状が皆無であれば直ちに生命の危機はない。年1回の定期検診で推移を観察。WPW症候群(顕性副伝導路)PR < 0.12秒、明確なデルタ波あり、QRS幅延長(0.12秒以上)判定D(要精密検査・循環器受診)無症状でも心室細動誘発の潜在リスクを査定すべき。放置せず循環器専門医によるリスク層別化が必須。PR短縮症候群(LGL型等)PR < 0.12秒、デルタ波なし、QRS正常だが発作性頻拍の既往判定C(要再検査)〜判定D(要精査)突然の動悸経験がある場合はホルター心電図を実施。房室結節の過剰伝導性を精査。心筋症・代謝性疾患由来PR短縮に加え、左室肥大所見やST-T変化を合併判定D(直ちに要精密検査)ファブリー病や糖原病、肥大型心筋症などの背景疾患を疑い、心エコーや遺伝子検査を視野に精密検査。
井上 凛
著者

井上 凛

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。