警察庁が公表する運転免許統計の推移を紐解くと、日本の成人人口全体における運転免許保有率は依然として約7割台を維持しているものの、若年層の内訳には明確な変化が生じています。とりわけ18歳〜29歳の若年層において、免許がない大人の割合は年々微増傾向を示しており、特に東京・大阪・名古屋などの大都市圏では20代前半の非保有率が3割を超える水準に達しています。
この背景にあるのが、長期的なスパンで進行した若者の車離れ経緯です。1990年代から2000年代初頭にかけては、自動車を持つことがステータスや大人の通過儀礼と結びついていましたが、2010年代以降の可処分所得の伸び悩み、都市部への人口集中、さらには鉄道路線網の高度化やカーシェアリングの普及が、個人の「保有志向」を急速に減退させました。
さらに免許がない2026年最新動向として注目されるのは、移動に対するコストパフォーマンス(コスパ)およびタイムパフォーマンス(タイパ)意識の定着です。教習所の取得費用として30万〜35万円を投じ、さらに維持費や保険料を払い続けることに対して「費用対効果が見合わない」と判断する層が確実に定着しています。