インナージャーニーからの脱退が発表された際、邦楽ロックシーンには少なからぬ衝撃が走った。インディーズシーンで着実に支持を集め、ドラマーとしての才能を高く評価されていた彼が、なぜ音楽の現場を離れる決断をしたのか。そこには、「音楽」という父と同じフィールドで安易に比較されることを避けたいという安直な回避策ではなく、表現者として自分自身の足で独立したいという強い執念があった。
トイズファクトリーに所属しながら、あえて過酷な演技の現場へと身を投じた彼の選択は、今や大正解だったと証明されている。父親が邦楽ロックの歴史を塗り替えてきた巨大な存在であるからこそ、自らは映像の世界で唯一無二の光を放つ。その覚悟こそが、彼を単なる話題性から本物のスターへと引き上げた原動力だ。