日本における中華料理の歩みは、大衆化と独自進化の歴史そのものだ。1980年代から90年代にかけてテレビ画面を沸かせた料理人・周富徳氏は、炎を操る本格技と親しみやすい人柄で、中華の魅力を一気に全国のお茶の間へ普及させた。
また、全国で手頃なおいしさを提供し続ける『餃子の王将』のようなチェーン展開は、日本人の日常食として中華を定着させる大きな原動力となった。公益社団法人日本中華料理協会などが技術の継承や発展を支える中で、高級な中国料理と身近なB級グルメとしての街中華が刺激し合い、独自の食カルチャーが醸成されてきた。