お米を脅かす害虫は1種類ではありません。姿形や好む環境、引き起こす被害の形態が異なるため、まずは目の前にいる虫がどのタイプかを見極めることが肝要です。
家庭内で発生する虫の大半は、以下の代表的な3種に分類されます。
1. コクゾウムシ(穀象虫)
体長2〜3ミリ程度の赤褐色から黒褐色の甲虫です。最大の特徴は、象の鼻のように長く伸びた口吻です。この頑丈な口でお米の粒に小さな穴を開け、内部に卵を産み付けます。気温が20度を超えると活動が活発化し、成虫・幼虫ともにお米の内部を食い荒らして中身をスカスカにしてしまいます。
2. ノシメマダラメイガ
成虫は体長7〜8ミリの翅を持つ蛾で、被害をもたらす主犯格は体長10ミリ前後の白っぽい幼虫(イモムシ状)です。幼虫はお米の胚芽部分を好んで食害するだけでなく、粘着性の強い白い糸を吐き出してお米同士や米袋の角を繭のように綴り合わせます。米びつの中にお米の塊やクモの巣のような糸が見られたら、本種の仕業と断定して間違いありません。
3. チャタテムシ
体長1ミリ前後のごく小さな半透明〜淡褐色の虫で、一見するとホコリのように見えます。お米そのものを激しく食い荒らすというよりは、精米時に出る米ぬかや湿気によって生じた微細なカビを好んで群がります。高温多湿の環境下で爆発的に増殖する傾向があります。