被害は自然環境にとどまらない。経済への波撃も深刻の一途をたどっている。木材資源の焼失による林業の停滞はもちろん、鉱山施設やエネルギー関連プラントの稼働停止が相次ぎ、グローバルな原材料価格の押し上げ要因となった。
さらに深刻なのが金融・保険市場の混乱だ。度重なる巨大火災によって大手保険会社が森林リスクエリアでの住宅保険引き受けを停止、あるいは保険料を数倍に跳ね上げる事態が相次いでいる。「家を建てても保険に入れない」「ローンが組めない」という不動産市場の麻痺が各地で表面化しており、地域経済の土台を静かに揺るがしている。