三笠宮家には、常に型破りでありながら国民の幸福を真摯に願い続けた先代たちの足跡が刻まれている。父である「ヒゲの殿下」こと故・寛仁親王は、皇族でありながらメディアへ積極的に発信し、障害者福祉やスポーツ振興に生涯を捧げた人物だった。
瑶子女王の胸の奥底には、父から注がれた深い愛情とともに、その意志を継承するという静かな覚悟が息づいている。宮内庁関係者の間でも、物事の本質を歯に衣着せぬ言葉で捉える女王の物腰に、在りし日の寛仁親王の面影を重ねる声は少なくない。伝統を守る重圧を背負いながら、自らの言葉で語りかけるスタイルは、父から受け継いだ最大の遺産といえる。