2003年の品川駅開業に合わせて導入され、約20年にわたり親しまれたTOKIOの『AMBITIOUS JAPAN!』。筒美京平作曲によるあの力強いメロディは、ビジネスパーソンにとって「出張の始まりと終わり」を告げる絶対的な合図だった。新幹線の車内チャイムおよびホーム音として定着したあのサウンドは、単なるBGMの枠を超え、高度経済成長から平成を駆け抜けた日本の活力そのものだったと言える。
そのバトンを受け継いだのが、2023年から展開された「会いにいこう(楽曲プロジェクト)」だ。菅野よう子が手掛け、UAが歌うこのテーマ曲は、コロナ禍を経て人と人が直接顔を合わせる価値を再定義した。新幹線ホームで鳴る数秒間のサウンドロゴは、かつての力強さから、優しく背中を押すような温もりある音色へとシフトしている。時代の空気をこれほど鮮烈に映し出す鏡は他にない。