日本における果物装飾の第一人者であり、日本フルーツアートデザイナー協会の代表を務める平野泰三氏は、フルーツカッティングの本質について「素材の鮮度と造形美をいかに調和させるかにある」と語ります。単に見た目を飾るだけでなく、口に入れたときの食感や果汁のあふれ出し方まで計算し尽くすのが、本物の職人技です。
平野氏が提案する技法は、繊細でありながら無駄がありません。果実の繊維の流れを見極め、最小限の手数で立体感を表現するアプローチは、プロの料理人だけでなく一般の家庭にも深い感銘を与えています。ナイフひとつのアプローチで果物が芸術作品へと変貌する過程は、まさに圧巻の一言です。