OD調査とは、英語の「Origin(起点・出発地)」と「Destination(終点・目的地)」の頭文字をとったもので、公的機関では「起終点調査」とも呼ばれます。文字通り、人や車が「どこから出発し、どこへ向かい、何のために移動したのか」という一連の移動行動を行程全体として捉える調査です。
よく混同されるのが「交通量調査」ですが、両者の目的と得られるデータには決定的な違いがあります。
交通量調査は、交差点や道路の特定断面に調査員が立ち、「1時間に何台の車や歩行者が通過したか」をカウントする「点・断面の定点観測」です。これに対してOD調査は、「A市を出発した車が、B町を経由してC港へ向かった」という「面・流動の追跡」を行います。通過台数だけでなく移動の背景(通勤、買い物、物流など)まで把握できるため、国土交通省の交通調査をはじめとする国家規模のインフラ整備計画において必須の基礎データとして位置づけられています。