アメリカンコッカースパニエルの平均寿命は12〜15歳前後とされ、中型犬としては標準的な寿命を持っています。しかし、犬種特有の好発疾患を正しく把握し、早期発見・早期治療に努めることが健康寿命を延ばす前提となります。
特に発症率が高く飼い主を悩ませるのが「外耳炎」です。アメコカの耳は肉厚で重く、耳道の内側まで密に毛が生えているため、内部が極めて高温多湿になりやすい構造をしています。さらに皮脂の分泌が盛んな体質も重なり、マラセチア菌や細菌が爆発的に繁殖しやすい環境が揃っています。
外耳炎を防ぐためには、週に1〜2回のイヤーローションを用いた拭き取りケアや、食事中・散歩中に耳をまとめて通気性を確保する「スヌード(耳カバー)」の着用が有効です。そのほか、白内障や進行性網膜萎縮症(PRA)などの眼疾患、心臓の僧帽弁閉鎖不全症、脂漏性皮膚炎にも注意が必要です。