番組史に刻まれた「神回」の数々は、今なお語り草となっている。例えば「あっさりしたものが食べたい」という視聴者からのリクエストに対して、大量のチーズと肉を投入した濃厚な洋食を提案するエピソード。依頼者の意図を鮮やかに無視するかのようなメニュー構成に、テレビの前で思わずズッコケた視聴者は少なくない。
また、近所のスーパーではまずお目にかかれない「ヒヨコマメ」「クスクス」「ナツメグ」といった食材を当たり前のように使用。当時、大手芸能事務所の研音に所属し、若手実力派俳優として絶大な人気を誇っていた速水もこみちが、プロ顔負けの包丁さばきとスタイリッシュな身こなしでマニアックな料理を作り上げるギャップは、唯一無二の魅力を解き放っていた。