大手開発会社である三井不動産の手によって誕生した霞が関ビルディングの地に、なぜこのクラブが拠点を置いているのか。その理由は、かつてこの地にあった旧華族会館の敷地を提供し、ビル建設に全面的に協力したという経緯にある。高層ビルの最上階を所有・利用するという条件は、単なるテナント契約ではなく、土地の歴史的権利と伝統に対する敬意の表れなのだ。
現在も皇室との関係は極めて深い。天皇陛下や皇族方が行事や私的な懇談のために訪問されることもあり、皇室の伝統行事や雅楽、有職故実の研究支援など、表舞台には出ない多面的な文化支援を展開している。また、政財界で活躍する旧華族の末裔たちが一堂に会する場として、日本のリーダーシップ層をつなぐ見えないネットワークの役割も果たし続けている。