Q1:日本人全体で「最も予防可能な原因の第1位」は何ですか?
A1:人口寄与危険割合(PAF)の観点から見ると、日本人全体ではピロリ菌やウイルスなどの「感染性病原体」が約16〜20%を占めてトップクラスです。ただし男女別で見ると、男性は「喫煙」が約23.6%で圧倒的な第1位、女性は「感染症」が約15.7%で第1位となっており、性別によって最大の標的が異なります。
Q2:親や兄弟ががんで亡くなっている場合、遺伝する確率はどの程度ありますか?
A2:遺伝子の変異が親から直接受け継がれる「遺伝性がん」は、全体のがんの約5〜10%程度とされています。家族で同じ病気になりやすい背景には、遺伝子そのものよりも「同じ家庭での受動喫煙」「ピロリ菌の幼少期感染」「高塩分・高脂肪な食卓の共有」といった生活環境の共通性が関与しているケースが非常に多いのが実情です。
Q3:ピロリ菌の除菌に成功すれば、もう胃がんにはならないのですか?
A3:除菌によって胃がんの発症リスクは大幅(約3分の1から半分程度)に下がりますが、ゼロになるわけではありません。除菌する年齢が高かったり、すでに慢性萎縮性胃炎が進んでいたりした場合は、除菌後も発がんリスクが残存します。そのため、除菌が完了した後も定期的に胃カメラ(内視鏡)検査を受けることが不可欠です。