小さな命を脅かすことなく、安全に屋外へ誘導するためのステップを解説しよう。
最初のステップは「光による誘導」だ。ヤモリは光に集まる昆虫を追う習性を持つ。部屋の主照明を消し、脱出させたい窓やベランダの扉付近だけを明るく照らす。暗闇を警戒しながら明るい方向へと移動する習性を利用すれば、自発的な退出を促すことができる。
次に有効なのが「容器を使った無接触捕獲」だ。壁に静止しているタイミングを見計らい、透明なプラスチックケースや深めのボウルを上からゆっくりとかぶせる。続いて、壁と容器の間に薄い下敷きや厚紙を優しく滑り込ませれば、直接手に触れることなく安全に閉じ込めることが可能だ。捕獲後はすみやかに庭の植え込みなどへリリースしよう。なお、焦って尾を強く掴むと自切(じせつ)を起こし、著しく体力を消耗させてしまうため、手で直接掴む行為は避けるのが鉄則である。
また、メントール系の強い香りを嫌う性質を活かし、天然のハッカ油を希釈したスプレーを散布する手法も効果的だ。物理的なダメージを与えることなく、鼻を突く刺激臭で速やかに外へ退散させられる。