大炎上の中心にいた主催会社「オフィスキーフ株式会社」および代表の定石真司氏の歩みは、日本のイベントビジネスにおける最も教訓的な転落の軌跡を辿っています。
騒動直後、同社は公式ウェブサイト上に謝罪文を掲載し、「感染対策の認識の甘さ」や「行政要請への不手際」を認めました。しかし、責任を現場のコミュニケーション不足に矮小化しようとする文面は火に油を注ぎ、世論の沈静化には至りませんでした。
その後の裁判や法的責任を巡っては、愛知県および会場管理者との間で損害賠償請求や契約不履行に関する精査が進められました。愛知県営施設であるAichi Sky Expoからは将来にわたる利用資格の剥奪処分が下され、民間施設からも締め出される事態となりました。巨額の補助金打ち切りと会場キャンセル違約金、チケット払い戻し対応などによって同社の資金繰りは致命的な打撃を受けました。
2026年現在の登記簿情報および業界関係者の証言によると、同社は商業イベントの企画・運営から完全に撤退しており、実質的な活動停止状態にあります。かつて東海エリア最大級のアーバン系フェスとして名を馳せた「NAMIMONOGATARI」のブランドは完全に消滅し、再起の道は閉ざされたままです。