日本のミュージカル界の中枢を担う東宝演劇部において、彼女はまさに次世代のミューズとして輝きを放ち続けている。鮮烈な衝撃を与えたミュージカル『ロミオ&ジュリエット』のジュリエット役でのデビュー。純粋さと哀劇の宿命を瑞々しく体現し、一躍脚光を浴びた。
その後も、複雑な愛憎が渦巻くミュージカル『モーツァルト!』のコンスタンツェ役、そして自らのルーツを探し求めるミュージカル『アナスタシア』のアーニャ役と、難曲揃いの大作ヒロインを次々と射止めた。どの役柄においても、型にはまった芝居に逃げることなく、生身の人間の苦悩と歓喜をリアルに描き出す。劇場に通い詰める目の肥えた観客たちが、彼女の出演回に信頼を寄せる理由はそこにある。