元Jリーガーという肩書は、エンターテインメントの世界において必ずしもプラスに働くわけではない。むしろ「元アスリートのタレント」という色眼鏡で見られることの方が多いのが現実だ。青山はその偏見を力づくで跳ね返した。引退直後から演技スクールに通い詰め、台本の読み込みから発声、身体表現の基礎を泥臭く叩き込んだ。
オーディションに何度も落ち、端役から泥に塗れて役を掴み取る日々。しかし、ピッチ上で培った圧倒的な集中力とメンタルのタフネスは裏切らなかった。テレビドラマ『陸王』でのリアルな陸上選手役をはじめ、映画や舞台で着実に実績を積み重ね、単なる「話題性の起用」ではなく「一人の表現者」として監督や演出家から信頼を獲得していった。