ただし、画面上の解析結果や写真の印象だけでパニックに陥る必要はない。専門医たちは「フランクサインはあくまでリスクを示す確率的な統計データであり、確定診断ではない」と口を揃えて強調する。耳たぶにシワがあっても冠動脈が極めて健康な人もいれば、逆にシワが一切なくても重度の動脈硬化を抱えている患者も存在するからだ。
スマートフォンの画像解析は、医療機関を受診するための「きっかけ」に過ぎない。心電図検査、超音波断層撮影(エコー)、血液検査による脂質・血糖値の評価、さらには冠動脈CT検査といった精密な医学的診断に取って代わるものではないのだ。写真で気になるシワを見つけたとしても、独り歩きする情報に惑わされず、冷静に医師の指示を仰ぐ姿勢が求められる。