世間に大きな衝撃を与えた元妻との熟年離婚の理由については、巷でささやかれた単なる「性格の不一致」という言葉だけでは片付けられない複雑な背景があります。橋氏は1973年、元航空会社国際線客室乗務員だった凡子(なみこ)さんと結婚。長男で俳優の橋進也氏、そして長女という2人の子供に恵まれ、芸能界きってのおしどり夫婦として知られていました。
しかし、その内情には壮絶な介護問題が横たわっていました。橋氏は認知症を患った実母の介護に約20年間にわたり向き合い、介護に関する著書を出版するなど社会的な啓発にも尽力しました。しかし、長期間に及ぶ在宅介護の重圧は、夫婦間に修復しがたい生活サイクルのズレと精神的な疲弊をもたらしました。当時の特番インタビューにおいて「母の介護を終えたとき、お互いの役目が終わったように感じた」と述懐している通り、家族を維持するための緊張の糸が切れてしまったのが熟年離婚の根本原因でした。
長男である進也氏をはじめとする家族との関係性についても、離婚当初は困惑や摩擦が取り沙汰されたものの、法定基準に則った適切な財産分与と慰謝料の精算を経て、双方がそれぞれの生活を尊重する形で法的な決着を迎えています。家族の形が変化した現在も、成人した子供たちは独自の人生を歩んでいます。