プッチ神父が素数を数える行動を初めて見せたのは、原作コミックス第7巻(単行本通巻70巻)の終盤、グリーン・ドルフィン・ストリート重警備刑務所内での激戦の最中です。「緑色の赤ん坊」の回収を巡り、主人公・空条徐倫やナルシソ・アナスイたちの追撃を受け、自身の想定を覆すトラブルに見舞われた瞬間に放たれました。
窮地に追い詰められ、脈拍が跳ね上がるなか、神父は自らの両手を握りしめ、次のように呟きます。
「落ち着くんだ…『素数』を数えて落ち着くんだ…『素数』は1と自分の数でしか割ることのできない孤独な数字……わたしに勇気を与えてくれる」
そのまま「2… 3… 5… 7… 11… 13… 17… 19…」と、頭の中で数式を検証するように淡々と素数を反復。それまで見せていた動揺の表情は消え去り、再び絶対的な冷徹さを取り戻して反撃へと転じました。敵を前にして祈りを捧げるのではなく、無機質な数学の概念を己の内面に注ぎ込むその異様な姿は、読者に強烈なインパクトを与え、ジョジョ第6部を代表する名言として深く刻まれることになりました。