トップアイドル・石野真子さんの妹として1985年に芸能界入りしたいしのようこさんは、正統派美少女アイドルとしてスタートを切りました。そんな彼女の才能をいち早く見抜き、自らの冠番組に抜擢したのが志村けんさんです。
1987年にスタートした『志村けんのだいじょうぶだぁ』での共演は、瞬く間に社会現象となりました。特に視聴者を釘付けにしたのが、朝の寝室を舞台にした「夫婦コント」です。「ご・ご・ご飯だぁ」「起きなさいよ」と掛け合うリズミカルな台詞回しや、アドリブ満載の小競り合いは、台本を超えたリアルな生活感を醸し出していました。
大御所芸人に対して一切物怖じせず、完璧なタイミングでツッコミを入れるいしのさんの度胸とセンスを、志村さんは高く評価していました。当時、志村さんはコントの指導を徹底的に行い、いしのさんもそれに応える形でコメディエンヌとしての才能を開花させました。この時期に培われた二人の師弟関係とお笑いへの徹底したこだわりが、不朽の名作コント群を生み出す原動力となったのです。