2010年代半ば、日本の外食産業に激震が走った。親会社であるゼンショーホールディングスが傘下の回転寿司チェーン「はま寿司」に本格導入したのが、ソフトバンクロボティクスが開発した感情認識パーソナルロボット「ペッパー(Pepper)」だ。
ソフトバンクグループを率いる孫正義氏が熱弁を振るった人型ロボットの商用化は、当時のテクノロジー界隈における大ニュースだった。店内に入ると、愛らしい身振り手振りで「いらっしゃいませ!」と声をかけ、タッチパネル操作で人数や希望の席種をヒアリングする。最先端の人工知能を予感させる動きとコミカルなトークは、待ち時間の多い店舗において絶好のエンターテインメントとして機能していたのだ。