クラスTシャツ制作において、毎年必ずと言っていいほど問題視されるのがクラスTシャツパロディ著作権ルールの軽視です。有名なファストフードチェーン、高級ファッションブランド、世界的飲料メーカー、有名アニメのロゴを少しもじった「パロディTシャツ」はかつて定番でした。しかし、コンプライアンス意識が高まった現在は、状況が一変しています。
教育現場や印刷業界の関係者への取材によると、「パロディだから著作権侵害にならない」という言説は完全な誤解です。著作権法第30条が定める「私的使用のための複製」は、個人的または家庭内など限られた範囲に限定されており、「学校行事で40人以上の生徒が一斉に着用する行為」や「SNSで不特定多数に向けて全世界に発信する行為」は私的使用の範囲外と解釈されるのが一般的です。
さらに商標権の観点からも、業者が営利目的でロゴを改変・印刷する行為自体が権利侵害に加担することになるため、多くの優良プリント業者は以下のようなデザインの入稿を一律で拒否しています。
「直前になって業者から印刷不可と宣告され、体育祭当日にTシャツが届かなかった」という痛恨の失敗事例は後を絶ちません。トラブルを防ぐためには、最初から完全オリジナルのオマージュにとどめるか、公認テンプレートをアレンジする判断が求められます。