「ヒツジのいらない枕に変えたら逆に首が痛くなった」「肩こりが悪化した」という不満の声を検証すると、その大半は「枕の高さと頸椎(けいつい)カーブの不一致」および「敷寝具(マットレス)の沈み込み度合いとのアンバランス」に起因しています。
人間工学において、理想的な寝姿勢とは「直立している時の正しい立ち姿をそのまま水平に保つ状態」と定義されます。TPE素材の三角格子構造は、頭部を包み込む柔軟性を持つ一方で、ウレタンのように沈み込んだ位置で完全に固定されるわけではありません。そのため、以下のようなミスマッチが発生します。
- 硬めのマットレス×高すぎる枕:背中が沈み込まない硬い寝具の上で、標準〜高めのモデル(至極の低め側以外など)を使用すると、顎が引けすぎて頸椎が前屈し、首筋の筋肉に過度な緊張が持続します。
- 柔らかいマットレス×低すぎる枕:腰や背中が深く沈み込むマットレスの場合、相対的に頭部が持ち上がった状態になり、適切な高さ調整が破綻して寝返りが阻害されます。
- 体型(胸板・肩幅)との不適合:細身・小柄な体型の女性が高さ8〜10cm以上の高め設定で寝ると、頸椎の隙間が埋まりきらず、後頭部だけが押し上げられてストレートネック状態を誘発します。