週末の都内大型店舗。受付モニターに表示された待ち時間は「120分以上」の文字。それでも待合エリアを去ろうとする人はほとんどいない。
「この日のために、友人3人で胃袋のコンディションを整えてきました」と笑顔で語るのは、都内の会社員(24)。テーブルの上には、積み上がった寿司皿と、獲得したばかりの限定フィギュアが誇らしげに並ぶ。彼女たちが目指すのは、期間・数量限定で配布されるオリジナルクリアファイルと、特定の当たり確率で手に入る限定キーホルダーだ。
店内を見渡すと、キャラクターのぬいぐるみを卓上に飾り、寿司とともに撮影する「ぬい撮り」を楽しむ人々の姿が溢れている。従来の外食風景とは一線を画すこの光景は、外食が「満腹感を得る場所」から「推し活の体験型アリーナ」へと変貌を遂げた瞬間を象徴している。