2024年度(令和6年度)に実施された教科書改訂以降、小学校の国語教育は大きな進化を遂げました。2026年現在の教室では、紙の教科書と1人1台端末(GIGAスクール構想)を活用した「デジタル教科書」のハイブリッド運用が完全に定着しています。
最新の改訂では、単に文章を読んで感想文を書くだけでなく、「異なる立場からの意見を比較する」「図表やインタビュー記事などの非連続テキストを読み解く」「自分の考えをプレゼンテーションする」といった言語活動の実践性が大幅に強化されました。紙面には二次元コード(QRコード)が随所に配置され、スマートフォンやタブレットをかざすことで、朗読音声の再生や関連動画の視聴、作家へのインタビュー映像の閲覧が可能になっています。
デジタル教科書には、文字サイズの拡大、背景色の変更、総ルビ(すべての漢字にふりがなを振る機能)、ネイティブスピーカーやプロのナレーターによる音声読み上げ機能が搭載されています。これにより、視覚過敏やディスレクシア(読字障害)など学習上の困難を抱える児童への合理的配慮が飛躍的に前進しました。
教育現場の教員からは「音声読み上げによって、読書に苦手意識を持つ児童が物語の世界に入り込みやすくなった」という肯定的な評価が寄せられる一方、「紙をめくりながら行間を想像する時間が減ったのではないか」という議論も交わされるなど、デジタルとアナログの最適な融合が模索されています。